西垣千賀子●ソプラノ Chikako Nishigaki, Soprano

 

大阪音楽大学声楽科卒業。関西二期会公演「利口な女狐の物語」でデビュー。以後、「ルクレーシア」「魔笛」「コジ・ファン・トゥッテ」「ヘンゼルとグレーテル」「ドン・ジョヴァンニ」「後宮よりの逃走」「フィガロの結婚」「椿姫」「蝶々夫人」「こうもり」「メリー・ウィドウ」。日本オペラでは「よさこい節」「曽根崎心中」「出雲の阿国」「国性爺合戦」「天守物語」「金閣寺」「千姫」「夕鶴」等数多くの舞台でヒロインを好演。また宗教曲においても、ソリストとして幅広い演奏活動を行う。永井和子氏に師事。平成9年度神戸市文化奨励賞受賞。関西二期会、神戸音楽家協会、神戸波の会各会員。女声合唱団4団体を指導。

福嶋あかね●アルト Akane Fukushima, Alto

滋賀県立石山高等学校音楽科を経て、京都市立芸術大学卒業、京都市立芸術大学大学院首席修了。大学院賞受賞。村地保彦、手島孝教、蔵田裕行の諸氏に師事。2000年十束尚宏指揮・びわ湖ホール「メサイア」にてデビュー後、様々な舞台や演奏会にソリストとして活躍する他、神戸市混声合唱団、ヴォーカルアンサンブルKyoto(2012年度バロックザール賞受賞)などにも所属し、演奏活動を行う。現在、滋賀県立石山高等学校音楽科講師。京都女子大学講師。フリーランスで多数の演奏会に出演する他、関西各地の教育機関や合唱団で指揮・指導・編曲にも携わる等、幅広く活動している。

 

 

田中 勉●バス Tsutomu Tanaka, Bass

大阪音楽大学大学院歌劇専攻修了。文化庁芸術家在外派遣研修員としてウィーン国立音楽大学に留学。第1回JSG国際歌曲コンクール入選聴衆特別賞、第22回なにわ芸術祭新人奨励賞、大阪府和泉市文化功労賞、大阪舞台芸術賞本賞受賞。その卓越した美声と演唱は揺るぎなく、関西歌劇団オペラ公演では度々文化庁芸術祭優秀賞を受賞。大阪音楽大学教授、同大学院声楽研究室主任。関西歌劇団理事。日本シューベルト協会会員。

 

 

西垣俊朗●テノール Toshiro Nishigaki, Tenor

大阪音楽大学大学院修了。在学中よりカンタータオラトリオの演奏には欠かせないコンサート歌手として活躍。特にバッハの「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」等のエヴァンゲリスト歌いとして高く評価されている。オペラでは東京オペラ・プロデュース公演のロッシーニ「オリー伯爵」でデビュー、その後、ロッシーニをはじめモーツァルトの五大オペラすべての主役に出演。日本のオペラも多数出演しており、キャラクターのある役作りの演唱で活躍している。昭和59年度神戸市文化奨励賞受賞。平成6年度兵庫県芸術奨励賞受賞。浦山弘三、エルンスト・ヘフリガー両氏に師事。関西二期会常任理事。大阪音楽大学講師。

 

 

木島美紗子●オルガン

 

 モーツアルト室内管弦楽団のファンのみなさま、はじめまして。9月30日に協演をさせていただくことになりました木島美紗子です。

 ヘンデルのオルガン協奏曲を弾くのは初めてなのですが、門先生にご紹介いただいた2曲は大変に魅力的な作品です。同時代のバッハの作品とはまったく違った世界に目から鱗の思いで、その開放的な音楽の虜になっております。第2番の変ロ長調は華やかで、作曲者自身のオルガンの演奏技巧を示す目的で演奏されたようで、なかなか手ごわい作品だと感じながら弾いています。いっぽう第3番のト短調は1楽章はヴァイオリンとチェロの対話から始まりますが、ドラマティックでどのような展開になるのか今から楽しみでなりません。

 モーツァルト室内管弦楽団のみなさまと教会という特別な空間で、より身近に息遣いを感じつつ演奏させていただけるのはなによりの喜びです。また、偶然にもコンサートミストレスの林泉さまとは大学以来!という夢のような時間を頂戴致しました。

 まだまだ残暑の時期とは思いますが、祈りの思いに満ちた場所での安らぎのひとときをお過ごしいただきたいと存じます。

 天満教会でお目にかかります日を心待ちに致しております。

 

<略歴>

大阪音楽大学ピアノ科卒業。学生時代より関西二期会のピアニストを10年間務める。朝比奈隆氏指揮の大フィルと共演。

作曲家・高田三郎氏の典礼聖歌の伴奏者として大阪、東京、名古屋などで演奏の他イスラエルへ2度、そしてヴァチカン・ローマでの演奏旅行に同行。

1996年から6回、ウイーンのコンツェルト・ハウス、ムジーク・フェラインで演奏。2004年パレストリーナ・ローマ・ヴァチカンで演奏。2010年・2013年にはヴァチカンでの荘厳ミサのオルガンを担当。合唱団との共演が多く多数の演奏会に出演。

カトリック教会オルガニスト。

 

ギオルギ・バブアゼ●ヴァイオリン

 

 モーツァルト室内管弦楽団のファンのみなさま、こんにちは。きたる19日の定期演奏会でモーツァルトの2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネハ長調 K.190を弾くヴァイオリニストのギオルギ・バブアゼです。

 この曲は、モーツァルトの有名なヴァイオリン・コンチェルトの前に作曲されたものです。10代の若いモーツァルトで、私たちが知っているハフナーやジュピターを書いたモーツァルトにはまだなっていないはずなのに、作品からは、すでに音楽的な内容と形式のバランス、表現力の素晴らしさがうかがえます。また、この曲はバロック時代のコンチェルト・グロッソのジャンルを引き継いでいます。主役の2つのヴァイオリンだけではなく、オーボエやチェロにもたくさんのソロが出てきます。そうしたさまざまな楽器の独奏の楽しみと華やかさがこの曲の魅力です。ぜひお楽しみください。

 私は、モーツァルトの音楽を演奏する時には、いつも幸せな気持ちを感じます。お客様にもその幸せな気持ちを一緒に感じて聴いてほしいと思います。

 いずみホールでお会いできるのを楽しみにしています。

 

松村英臣●ピアノ

 

 モーツァルト室内管弦楽団のファンのみなさま今日は。きたる6月17日に協演させていただくピアニストの松村英臣です。

 モーツァルトのピアノ協奏曲第23番を弾かせていただくことを、楽しみにしています。いつも誠実な演奏を展開されている楽団のみなさんと、華やかなウィーンの風を感じていただくよう演奏するつもりでおりますので、ご期待ください。

 特に今回の演奏会では、大スターとして華やかにウィーンで過ごし、ピアノ技法やオーケストラとの協奏性、またポピュリズムにも自信を持っていたモーツァルトの表現をピュアに演奏させていただこうと思っておりますので、門先生と私の音楽の対話をお楽しみいただけたらと思います。

 何年か前に指揮をさせていただいたことがありますが、ピアノでご一緒するのは久しぶりです。モツ管のさまざまな取り組みはいつも誠実で、偉人たちへの尊敬の中から産まれる音楽があると感じています。特に古典音楽における門先生の知識の多彩さには感服します。これからも困難を克服して、モツ管のますますの活躍をお祈りしております。

 演奏家として、さまざまな活動をしてきましたが、毎年3月に、大阪と東京でJ.S.バッハのゴールドベルク変奏曲全曲を弾かせていただいています。この演奏会のクオリティを高め弾き続けたいと思いますし、いろいろな分野で私がまだ未知な作品に貪欲に取り組みたいと思っています。これからも応援よろしくお願い申し上げます。いずみホールでお会いできることを楽しみにしております。

 

<略歴>

大阪音楽大学附属高等学校を経て大阪音楽大学卒業、同大学院修了。86年デビューリサイタル開催。90年には第9回チャイコフスキー国際コンクールにてディプロマ授与、併せてベスト・バッハ演奏者賞受賞、モスクワ音楽院大ホールでの記念演奏会に出演。以後、その活躍は目覚しく、各地でソリストとして活動を展開し、松原市文化賞、大阪府民劇場奨励賞、東京ベストサンクス賞、大阪文化祭賞奨励賞(4回)、文化庁芸術祭優秀賞等受賞。また、数多くのオーケストラとの協演の他、2014年秋にはモーツァルト室内管弦楽団を指揮。声楽や器楽の伴奏者としての信頼も厚く、あらゆるジャンルに順応しながら独自のピアニズムの世界を築き上げている。ラジオやテレビ出演も数多い。CD「チャイコフスキー《四季》」、「松村英臣ロマンティックセレクション」をリリース。大阪音楽大学で後進の指導にあたる傍ら、全国各地で精力的な演奏活動を展開している。日本演奏連盟会員。

 

櫻井孝子●ソプラノ

 

 モーツァルト室内管弦楽団のファンのみなさまこんにちは。6月17日の定期演奏会で協演させていただく櫻井です。

 当日は、モーツァルトのピアノ独奏付きコンサートアリア《どうしてあなたを忘れられよう》K.505を歌います。

 この楽団はモーツァルトがこんなに楽しい、と思わせて下さった管弦楽団です。楽団のみなさんの音楽に対する情熱、そして協演者に対する温かく包み込んでくださる懐の広さにいつも感謝しています。

 ピアニストの松村英臣さんとは初めての協演ですが、気負うことなくモーツァルトの音楽の世界をお伝えできれば、と考えています。今回の協演ではオーケストラとピアノ独奏にソプラノが加わる、この構成の面白さを感じていただけたら嬉しいです。

いずみホールでお会いできることを楽しみにしています。

 

<経歴>

大阪芸術大学演奏学科声楽専攻卒業。これまでに喜歌劇楽友協会にて、「マリツァ伯爵夫人」マリツァ、「こうもり」ロザリンデ、「メリー・ウィドゥ」ハンナ・グラヴァリ、「カルメン」カルメン(すべて日本語上演)等に出演。

現在、枚方演奏家協会、ミュージック・アート・ステーション所属

第26回イタリア声楽コンコルソ金賞

第18回飯塚新人音楽コンクール第2位入賞

 

鈴木豊人●クラリネット

 

 モーツァルト室内管弦楽団のファンのみなさんこんにちは。年明け早々の定期演奏会でクラリネット協奏曲イ長調 K.622を演奏させていただく、クラリネット奏者の鈴木です。

 この楽団とは1991年の12月、そして1996年の6月と過去2回モーツァルトの協奏曲でご一緒させていただきました。

 今回もまたお声をかけていただき、3度目ということで光栄の極みでございます。20年ぶりの協演で、とても楽しみです。

 いつも通り全身全霊で演奏したいと思います。ぜひみなさまいずみホールにお運びください。お待ちしております。

 

<経歴>

桐朋学園大学卒業。その後、ドイツ国立ケルン音楽大学に学ぶ。故喜田賦、故北爪利世、故F.クラインの各氏に師事。1976年から86年までドイツ・キール市立フィルハーモニーオーケストラにて首席クラリネット奏者として活躍し、同市より「音楽学士」の称号を授与される。帰国後は、ソリストとして国内外で演奏活動を展開する他、2005年まで「サイトウ・キネン・オーケストラ」のメンバーとして活躍する。現在、後進の指導にあたる傍ら、「紀尾井シンフォニエッタ東京」、「アンサンブル・ベガ」のメンバーとして全国各地で演奏活動を行っている。超絶技巧から繊細かつ甘い音色には定評がある関西を代表するクラリネット奏者の一人である。